救急救命士を目指す人からのよくある質問
Q.消防署に所属すると火災などの時も出動しなければならないですか?
A.救急救命士は消防署に所属しますが、地方自治体によっては消防の仕事も行わなければなりません。また火事の時にはケガ人が想定され救急車の出動が多いです。救急車には救急救命士が乗り込むことが多く心肺停止状態の患者の蘇生処置を行うなど、場合によっては薬剤投与や気管挿管も行います。
すべての医療行為を医師の指示によって行います。そのため火災の時は出動すると心得ておきましょう。
Q.消防士採用試験に合格した後に救急救命士の資格は取得できますか?
A.消防士として勤務を希望する地方自治体を選んで採用された後に、必要な単位を取得して救急救命士の国家試験を突破すると救急救命士として救急車に乗れます。
5年以上の勤務経験、または2000時間の救急業務経験があれば国家試験を受ける受験資格が得られます。
地方自治体への採用の倍率は10倍程度と難関なため、救急救命士の資格を取得して、自治体の採用試験を受けた方が有利になることがあります。
自治体によっては救急救命士の資格を持っている人の採用枠を消防士とは別に設けているからです。
Q.救急救命士は激務の印象ですが、休日なども緊急で呼び出しはありますか?
A.基本的に1日交替の勤務のため24時間勤務し、8時間は睡眠と食事、お風呂などの休憩に当てられます。その次の日が休みで休養を取ることとなっています。
勤務日には睡眠や休憩時間を取れないことも多く、24時間不眠不休で救助活動に携わることもあります。
そのため非番の日は身体を休める必要があり、呼び出しは大災害以外には有り得ません。
Q.緊急時に、すぐ処置をしたいときは医師の指示を受けなくても良いですか?
A.医療行為については、どのような緊急時でも医師の指示が必要です。そのため普段から連携を深めておいて緊急時には冷静に迅速に処置が出来るようにしておく必要があります。
緊急時には感情が爆発しやすいのですが、冷静にならないと救える命も救えなくなってしまうので、どんなときも冷静に医師の指示を待つ気持ちが大事です。
救急救命士は忍耐力も必要と言われる由縁です。
Q.これから救急救命士が行える医療行為は拡大しますか?
A.大災害の時に医師の指示を受けられなかった救急救命士が医療行為によって人命救助をしました。
これを受けて救急救命士が行える医療行為を、もっと拡大するべきだという議論が活発にされています。
議論の先行きが気になりますが拡大の可能性は高いでしょう。